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【第40回】物流不動産業界専門用語㉟~ランプ式倉庫~
~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~
【ランプ式倉庫】
倉庫などの物流施設には、シンプルな平屋建てから複数階ある大型マルチ倉庫まで、さまざまな構造のものが存在しています。ランプ式倉庫(ランプウェイ倉庫)は、多階建て構造で、ランプウェイ(傾斜路)により上階層に直接アクセスすることができる倉庫のことを指します。以下に、その特徴と利点についてまとめました。
1.ランプ式倉庫の特徴
・傾斜路の設置:ランプ式倉庫は、傾斜路(ランプウェイ)を設置することで、トラックが直接各階にアクセスできるように設計されています。これにより、貨物用エレベーターや垂直搬送機を使用せずに、トラックが直接荷物の積み下ろしを行うことができます。
・多階建て構造:多階建ての倉庫でよく見られる形式であり、スペースの有効活用が可能です。各階に直接アクセスできるため、倉庫全体の運用効率が高まります。
2.ランプ式倉庫の利点
・スペースの有効活用:多階建て構造により、限られた土地面積を最大限に活用できます。都市部などの土地が高価な場所で特に有効です。
・作業効率の向上:トラックが直接各階にアクセスできるため、荷物の積み下ろし作業が迅速に行えます。これにより、作業時間の短縮とコスト削減につながり、物流業務全体の効率が向上します。
・コスト削減:貨物用エレベーターや垂直搬送機の設置が不要なため、その分の初期投資やメンテナンスコストを削減できます。
3.ランプ式倉庫の注意点
・建設コスト:貨物用の昇降設備費用は不要になりますが、傾斜路の設置や多階建て構造となるため、建設コストが高くなることがあります。
・防災対策:傾斜路の設置により、防災上の規制を受けることがあります。適切な防災対策が必要です。
以上、ランプ式倉庫についてまとめました。都市部やその近辺は物流需要のあるエリアとなる反面、土地が高く、面積も限られてしまいます。そのため、多階建て構造でスペース面をカバーしつつ、上層階を使用するテナントでも効率的に物流業務を行えるという点で、ランプ式倉庫の需要は高まっています。