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【第38回】物流不動産業界専門用語㉝~BOX型倉庫~
~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~
【BOX型倉庫】
倉庫などの物流施設には、シンプルな平屋建てから複数階ある大型マルチ倉庫まで、さまざまな構造のものが存在しています。BOX型倉庫はその構造の一種であり、複数階ある構造で、ランプウェイがない倉庫のことを指します。今回、このBOX型倉庫について、その特徴やメリットについてまとめました。
1.BOX型倉庫とは
先述のとおり、BOX倉庫とは、複数階あり、なおかつランプウェイがない倉庫のことを指します。テナント需要が高い物件は、都心部により近いといった戦略的立地にあるため、限られた敷地内での施設開発が求められます。そのため、容積率の消化を重視した、3層~4層タイプの倉庫が建てられるようになりました。BOX倉庫は、複数階ある構造で、さらにランプウェイがない造りとなるので、物流施設として最も標準的な機能である保管機能に優れています。また、荷物の搬入や搬出には、垂直搬送機やエレベーターを使用します。
2.BOX型倉庫のメリット
BOX型の物流施設では、トラックバースを上層階に設けない分、ランプウェイ型の施設と比べて賃貸面積に占める倉庫スペースの割合が高く、保管効率が高いというメリットがあります。高層建築物でのスペース効率を最大化するために設計されており、荷物の保管を重視するテナントに適しています。
3.BOX型倉庫のデメリット
ランプウェイ型の施設のように各階での積み下ろしが出来ないため、1階の荷捌きエリアから上層階への荷物の搬送を垂直搬送機や荷物用エレベーターといった昇降設備で行う必要があります。このように、上下階搬送に手間や時間がかかってしまう点がデメリットといえます。
以上、BOX型倉庫についてまとめました。BOX型倉庫は、都市部や土地利用が制限されている地域での使用に適しており、限られたスペースを最大限に活用することができます。上下階への搬送は手間ともなりますが、その点での自動化が進む兆しもあり、今後も物流を支える要となることが期待されます。