- LOGIPICK:TOP
- お知らせ一覧
- 【第33回】物流不動産業界専門用語㉘~ダムウェーター~
【第33回】物流不動産業界専門用語㉘~ダムウェーター~
~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~
【ダムウェーター(小荷物専用昇降機)】
ダムウェーターとは、荷物専用の小型エレベーターのことです。語源が「dumb(言葉が不自由な)」「waiter(給仕人)」と、差別的に捉えられることから、現在は「小荷物専用昇降機」とも呼ばれています。エレベーターとは異なり人の搭乗が一切できず、垂直搬送機とも面積等の制限の部分で異なるという特徴があります。以下に、ダムウェーターについて簡単にまとめました。
1.ダムウェーターとは
ダムウェーターは「小荷物専用昇降機」とも呼ばれる荷物専用の小型エレベーターで、建築基準法に基づいて規格が定められています。通常のエレベーターと比べて安全装置の規制が緩和されており、導入コストが安いのが特徴です。
2.タイプ
ダムウェーターにはユニットタイプ、テーブルタイプ、フロアタイプの3種類があります。ユニットタイプは昇降機と昇降路が一体化しており、テーブルタイプは腰の高さに出し入れ口が設置されています。フロアタイプは床面に出し入れ口があり、台車ごと荷物を運搬できます。
3.導入におけるメリット
・スペース効率:コンパクトな設置面積で、限られたスペースにも設置可能。
・安全性:人が介さずに荷物を運べるため、安全な環境を構築。
・生産性向上:効率的に荷物を搬送できるため、生産性が向上。
・労働環境改善:労働者の負担を軽減し、怪我のリスクを減少。
・コスト削減:人件費や教育コストの削減が可能。
4.導入時の注意点
ダムウェーターは「昇降機」に該当するため、建築基準法で規格が定められており、カゴの大きさは「床面積1m2以下かつ高さ1.2m以下」と指定されています。また、建築基準法に基づく建築確認申請や、半年から1年ごとの定期検査、それに伴う報告も必要となります。
以上、簡単にですが、ダムウェーターについてまとめました。ダムウェーターは用途やサイズは細かく決められていますが、小型で導入しやすいことから、物流倉庫や工場ではもちろんのこと、飲食店や学校、図書館など、さまざまな施設で活用されています。