【第２９回】物流不動産業界専門用語㉔～パレット～

～物流業界でよく使用される用語についてご紹介～

【パレット】

　パレットとは、荷物を載せるための台のことで、フォークリフトなどの荷役機器で運べるような構造になっているものが一般的です。上下移動や搬送も簡単にできる仕組みとなっており、倉庫作業などにおける荷役、輸送、保管を可能にしています。以下に、パレットの種類などについてまとめました。


1．パレットの材質
　・木製パレット：世界中で広く利用されており、価格が安く、滑りにくく、修理が容易などのメリットがあります。
　・プラスチックパレット：ポリプロピレンやポリエチレンが主流で、軽量かつ強度が高く、耐水性や衛生面で優れています。
　・金属製パレット：強度や耐久性に優れ、様々な形状があります。
　・紙パレット：軽量で造形が容易、リサイクルに優れています。

2．パレットの種類
　・平パレット：最も一般的で、上部構造物がなく、運搬用の差込口があります。
　・ボックスパレット：側板を装着し、部品や工業製品の運搬に利用されます。
　・ロールボックスパレット：車輪付きで、物流センターから小売店までの輸送に使われます。
　・ポストパレット：支柱をもち、布のロールやフィルム等の輸送に適しています。
　・シートパレット：特殊クラフトのシート(紙)を用いており、食料品や化学品等、幅広く導入されています。
　・サイロパレット：穀物や飼料等に利用され、密閉状になっており、下部に開閉装置があります。
　・タンクパレット：液体状の物を輸送する際に利用されます。

3．パレットの目的区別
　・ディスポーザブルパレット(ワンウェイパレット)：1度きりの利用を目的としたパレットのこと。使い捨てのため、紙製や木製のスキット(下面)がない素材が適しています。
　・リターナブルパレット：繰り返し利用することを目的としたパレットのこと。腐食せず、高い耐久性を持つプラスチック製のパレットが最適です。


　以上、パレットの種類、利用方法などについてまとめました。物流業務にパレットは欠かせないものであり、それぞれの荷物によって最適なパレットを選択することで、物流の効率化やコスト削減にも繋がります。レンタルなども普及しているので、よりメリットを得られる方法で活用していくことが望まれます。