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【第24回】物流不動産業界専門用語⑲~静脈物流~

【第24回】物流不動産業界専門用語⑲~静脈物流~

~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~

【静脈物流】

 物流は工程や目的により「調達物流」「生産物流」「販売物流」「回収物流」「消費者物流」の5つに分類されています。この「調達物流」「生産物流」「販売物流」で表せる、生産者から消費者までの流れを「動脈物流」と呼びます。一方、「回収物流」を含む、消費者から生産者までの流れを表すのが、「静脈物流」です。言葉のとおり、逆方向への物流のことを指します。以下に、「静脈物流」についてまとめました。


1.静脈物流について
 先述したとおり、消費者から生産者までの物流のことを指します。リバースロジスティクスともいい、生産者から消費者の手に渡ったものが逆流し、戻っていく流れとなります。

2.具体的な物流について
・返品物流
 消費者が商品を返品する流れです。不良品など、消費者の期待を満たさなかった場合に行われ、企業が商品の品質を改善し、消費者の満足度を高めるための重要なフィードバックを提供します。

・廃棄物流
 使用済み製品や廃棄物を回収し、適切に処理する流れです。これは、環境への影響を最小限に抑えるために重要です。廃棄物流は、リサイクル施設や廃棄物処理施設への適切な輸送を含みます。

・回収物流
 リサイクル可能な素材や部品を回収し、再利用する流れです。これは、資源の効率的な利用と持続可能なビジネスモデルの推進に寄与します。

3.具体的なサービスについて
・サブスクリプション
 シェアリングサービスなどを提供する企業からレンタルした貴金属やアクセサリー、衣服や雑貨などの返却を行う際、企業側の業者が集荷を行うサービスなど。

・宅配修理サービス
 家電や靴などの修理依頼をする際、自身で店舗に持ち込むのではなく、メーカーや修理業者が自宅を訪問して回収を行うサービスなど。


 以上、静脈物流について具体例を交えながら簡単にまとめました。一般的に、生産者から消費者に続く動脈物流が物流の主流といえますが、環境問題が重視される昨今、廃棄物の回収などもとても重要な物流と考えられています。また、モノのサブスクリプションといったサービスが普及され始め、循環型の物流が求められています。今後も規模の拡大が見込まれる物流分野といえそうです。

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