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【第17回】物流不動産業界専門用語⑫~建築構造~

【第17回】物流不動産業界専門用語⑫~建築構造~

~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~

【建築構造】

 建物の建築構造にはさまざまな種類があります。よく耳にするのは木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造といった名称ですが、それぞれにどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。また、倉庫などの物流施設に多いのはどういった構造になるのでしょうか。以下に、代表的な建物構造の一部とその詳細についてまとめてみました。


1. 木造構造(W造)
 木材を主要な構造材料として使用します。
・メリット:一般的に住宅や小規模な建物に使用され、材料費の安さや重量の軽さから、コストを抑えた建築が可能となります。
・デメリット:ほかの建物構造と比較すると耐用年数が短く、強度が劣ります。しかし最近では、木造でも長持ちする対策を施されたものも登場しています。
・用途:住宅、小規模な商業施設、農業施設など

2. 鉄骨造(S造)
 鋼鉄を主要な構造材料として使用し、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種に区分されます。
・軽量鉄骨造:工場での大量生産が可能なため、品質の安定性や材料費の軽減、現場での加工省略といった点から、コストを抑えた建築が可能となります。
・重量鉄骨造:柱と梁の組み合わせで構成されるため、広い空間を確保でき、さまざまな間取りに柔軟に対応できます。また、耐久性や耐震性が高いというメリットもあります。
・用途:軽量鉄骨造は小型店舗など 重量鉄骨造は高層ビル、工場、倉庫など

3. 鉄筋コンクリート造(RC造)
 鉄筋とコンクリートを組み合わせて使用します。鉄筋の引張力とコンクリートの耐熱性により、強固な建材となっています。
・メリット:ほかの建物構造と比較すると耐用年数も長く、耐久性・耐震性に優れており、火災にも強い構造となっています。
・デメリット:材料費の面や、地盤強化の工事が必要なことから、コストが高くなります。また、丈夫な故ではありますが、増改築や取り壊しに手間がかかるというデメリットもあります。
・用途:住宅、商業ビル、橋、ダムなど

4. 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
 名称のとおり、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造になっています。両者の利点を生かした強度と柔軟性を兼ね備えています。
・メリット:非常に高い耐久性をもっています。
・デメリット:建築の工程が複雑ということもあり、工事には長期間かかるため、人件費などのコストが膨らむ恐れがあります。
・用途:高層ビル、大規模な施設など


 以上、簡単にですが一部の建築構造についてまとめました。上記のとおり、基本的に倉庫などの物流施設に多いのは鉄骨造ですが、RC造やSRC造、また、木造で新しく建てられている倉庫なども存在します。
 上記の構造は一部の例であり、実際にはさらに多くの種類があります。建物を建築する際、造り手は建物の用途や地域の気候条件、耐震性など、さまざまな要件を加味し、最適な建築構造を選択しています。

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