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【第15回】物流不動産業界専門用語⑩~保税倉庫~

【第15回】物流不動産業界専門用語⑩~保税倉庫~

~物流業界でよく使用される用語についてご紹介~

【保税倉庫】

 保税倉庫(ほぜいそうこ)とは、特定の税制措置に基づいて輸入品を一時的に 保管できる施設のことをいいます。税関に対する輸入手続きが済んでいない外国貨物でも一時的に保管することができ、輸入品が国内市場に出回る前に、税金や関税などがかからずに一定期間保管される場所として利用されます。
 以下に、保税倉庫に関する主なポイントをいくつか挙げてみます。


1.税制優遇措置
 保税倉庫は、一般的な輸入品が通常課される税金や関税の支払いを一時的に回避できる場所として利用されます。これにより、企業は輸入品を保税倉庫に保管したまま必要に応じて国内市場に供給できるため、効率的な在庫管理が可能です。

2.輸入品の保管と処理
 保税倉庫では、商品は一時的に保管され、輸入手続きや品質検査などの必要な手続きが行われることがあります。これにより、商品が国内市場に供給される前に適切な処理が行われ、規制に適合するようになります。また、保税状態のままで流通加工や包装などの作業を行うことができるため、流通までの道のりもスムーズで、さらにコスト削減にもつながります。

3.輸出取引の支援
 保税倉庫は、輸出業者にとっても利点があります。輸出向けの商品が保税倉庫に保管されることで、輸出が行われる際に税制上の優遇を受けることができます。

4.管理と監査
 保税倉庫は税制上の特典を享受するためには、良好な管理と監査が求められます。輸入や輸出の取引が透明かつ法令に適合するように、厳格な管理が行われます。


 以上、さまざまなメリットがある保税倉庫ですが、ほかにも、保税状態のままの転売や、税関長の許可があれば一時持ち出しなども可能となっています。
 保税倉庫の利用には国や地域による規制が異なるため、具体的な事例に関しては該当する国や地域の法令を確認する必要がありますが、各企業が上手に活用していくことで、国際物流のより一層の発展が期待されます。

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