【第９回】物流不動産業界専門用語④～３PL～

～物流業界でよく使用される用語についてご紹介～

【3PL（サードパーティ・ロジスティクス）】

3PLとは、「Third Party Logistics（サードパーティ・ロジスティクス）」の略で、第三者の企業が物流業務を受託・遂行するサービスのことをいいます。これは、商品の製造や販売企業が、物流に関する一部または全部の業務を外部の専門業者に委託することを意味します。以下に、3PLに関する基本的な情報をまとめました。


1. 物流業務の範囲
3PL業者は、輸送、倉庫保管、在庫管理、注文処理、荷役、通関手続きなど、物流に関する様々な業務を担当します。顧客企業は、これらの業務を効率的かつ専門的に処理するために3PLサービスを利用します。

2. コスト削減と効率向上
3PLの利用は、企業が物流業務を自社で遂行するよりもコストの削減に繋がり、同時に業務の効率を向上させる手段と見なされます。外部の物流専門家が担当することで、企業は自社リソースを効果的に活用できます。

3. 専門的なサービス
3PL業者は物流に特化したプロフェッショナルであり、最新の技術やベストプラクティスを活用してサービスを提供します。これにより、顧客企業は物流業務において高い品質と正確性を期待できます。

4. フレキシビリティ
3PLサービスは、需要の変動に柔軟に対応することができます。需要が急増した場合や新たな市場に進出する際など、迅速かつ適切に対応できるのが特徴です。

5. 戦略的な提携
企業は、3PL業者との提携を通じて、物流プロセスを最適化し、事業の競争力を高める戦略的なメリットを享受することができます。


以上のような特徴を持つ3PLですが、より具体的なサービスの内容は物流事業者によってさまざまです。各企業は各々のビジネスモデルに合わせ、また、市場の変化なども考慮しながら、適切な3PLパートナーを選定することが重要になってきています。