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【第6回】物流不動産業界に携わる~価格相場の変動について~

昨今、パンデミックや円安など、さまざまな要因が日本の経済情勢に影響を与えています。
不動産価格も当然その影響を受け、度々大きく変動しています。
今回は、昨今の不動産価格の変動について取り上げました。
1990年代はじめにバブルが崩壊し、不動産価格は急速に低下しました。
その後長期間低迷を続けましたが、2000年代に入ってからは安定期に入り、なかでも都市部は比較的安定していました。
一方、人口が減少傾向にあった地方の不動産価格は低下が見られたものの、日本全体での大幅な価格変動は見られませんでした。
ところが2020年に入り、不動産価格は大きく変動することになります。
2020年1月、日本で初めてのコロナ感染者が確認され、その後コロナの流行とともに不動産価格は低迷しました。
経済面での不確実性から、不動産の需要が一時的に減少し、特に都市部では過剰供給となってしまう事態に陥りました。
しかしながら、2020年後半からは徐々に回復傾向を見せました。
これは、コロナの影響で多くの人々が在宅勤務をするようになり、郊外や地方への移住を検討する人が増加し、住宅需要が高まったことが影響していると考えられます。
現在も不動産価格は上昇傾向にあり、都市部でもマンションの高騰などが見られるようになりました。
また、投資物件の市場としても活発な動きが見られています。
日本の中央銀行である日本銀行は低金利政策を続けており、長期金利の上昇に伴い固定金利型の住宅ローン金利は上昇したものの、変動金利型の住宅ローン金利は史上最低水準を維持しています。
こういった状況も不動産価格上昇に影響を及ぼしていると考えられます。
日本全体の不動産市場は非常に多様で、不動産価格が変動する要因はさまざまなことが考えられます。
確実に予測することは困難ですが、不動産にかかわっていくにあたり、金利の動向や経済情勢など、注意深く観察していく必要がありそうです。